涙。

唐突に

なんの前触れもなく



大声を上げて泣きたくなる



今

私は



そんな気分

沸々

莫迦野郎

穢

苛立ちばかりが募ってく

嫌なことを愚痴り
あいつが嫌いだと喚き
面倒くさいと投げ捨てた

嫌な事への苛立ち
自分に対する苛立ち

両者に挟まれ私の思考は滅裂

かすかに残った綺麗な思考が
おまえは穢いと私を罵る



おまえは穢い
　そうだよ

おまえは醜い
　その通り



穢い穢い私。
だから私は綺麗な彼に近づく資格がないのです。

私が触れたら陰ってしまう。
綺麗な彼が私の毒で死んでしまう。

黒く穢してしまうのが怖くて。
彼は彼のままで居て欲しいから。

けれど、それでも
こんな私だけれども


嗚呼、神様


彼の温もりに安堵したあの日の事。
ずっと忘れないで居ていいですか。

彼の温もりを想い涙する事。
それを赦してくれますか。


そして


彼の幸福をただ祈る事。
それを、赦してくれますか。

消去

私の心
私の痛み
私の苦悩
私の身体
私の軌跡

全部全部

輪郭も残さずに消えればいいのに

嫌悪

本当に嫌な人間。
醜く身勝手で、他人を悲しませる事しか出来ない。

いっそ灰にでもなればいいのに。

そうは思うけれど。

やはり灰になどなれはしない。
この世に私を好いてくれる人がいるならば。
私が消えて悲しむ人が一人でもいる限り。

私は消えない。
私は、この想いを抱えて生き続けよう。

世界が私を殺すまで。





彼を想い続けて、成就することなく死ぬだろう。
それでも私は幸せなんだ。

ただ、彼が生きてくれさえすれば。